映画やドラマでトランスジェンダーのキャラクターが増え、SNSではトランス女子の発信が日常的に流れてくる時代。存在は“特別”から“身近”へ確実に変わってきています。じゃあ、トランスジェンダーがアイドルになるには何が必要なのか?
現場目線で、少し具体的にいきます。

① 「物語」を隠さない
“完成形”より“過程”を大切にするのも手です。性別移行の葛藤や、日常の違和感、メイクや衣装へのこだわり。これらはむしろ最大のコンテンツ。実際、TikTokでは「#transgender」関連動画は世界で数十億回再生規模。自己開示型の発信は、アルゴリズムとも相性がいい。ただしポイントは“苦労話の消費”にしないこと。あくまで主役は「夢を追う姿」。トランスであることはストーリーの一部、すべてではないというスタンスです。

② 衣装とビジュアルは戦略的に
アイドルは視覚産業。特にトランス女子の場合「なりたい自分」を衣装で先取りすることが大事。ハイウエスト、シルエット、骨格に合った素材。身体との向き合い方を知っているからこそ、スタイリングに説得力が出る。ここは他の女性よりも向き合っている時間が長いほど、強みです。研究量が違います。

③ コミュニティを味方にする
トランスジェンダーの世界は横のつながりが強い。イベント、Pride、当事者コミュニティ。ここでの支持は大きな基盤になります。
でも、そこだけに閉じないことも重要。「応援したい」と思わせる普遍的な魅力——歌、ダンス、トーク力。王道の実力は必須。当事者枠ではなく、“アイドル枠で勝つ意識。

④ Seraならどう仕掛ける?
Seraとしては、トランスジェンダーやトランス女子を「社会的テーマ枠」に閉じ込めません。むしろ逆で、ポップのど真ん中に置く。
性別移行はドラマチックな人生の一章。でもアイドル活動は未来志向の物語。この“過去と未来のコントラスト”を演出に組み込む。ビフォーアフターではなく“進行形”。トランスであることが売りではなく、でも確実に唯一無二のエネルギーになる。今はまだ少数かもしれません。でも、だからこそチャンスでもあります。
次のスターは、案外近くから生まれるかもしれません。
