「正直、実力そんなに変わらなくない?」「この子が売れて、あの子が売れない差って何?」って思うこと、ありませんか。最近は映画やドラマ、オーディションの現場でも、少しずつトランスジェンダーやマイノリティの存在が可視化されてきました。でも同時に、「チャンスがある」と「売れる」は、まったく別の話でもあります。
今日は、現場を見てきた側から、少しリアルな話をします。

① 「選ばれる前提」で動いているかどうか
ビジュアルやスキルは大切。でもそれ以上に、「自分は選ばれる存在になれる」という前提で動いているかどうか。とくにトランスジェンダーの子たちは、無意識に
・どうせ枠が少ない
・どうせ偏見がある
・どうせ理解されない
と、自分にブレーキをかけてしまうことがあります。でも売れる子は違う。
・オーディション=未来の出会いの場
・ライブ=自分の物語を提示する場
・SNS=自分の存在証明
すべてを「次につなげる場」として扱っている。自分を“例外”にしない姿勢が、最初の差になります。
② 「完璧」より「物語」を持っている
売れる子は、完成されていないことも多いです。でも“背景”をちゃんと持っている。
とくにトランスジェンダーの場合
・なぜこの表現を選んだのか
・なぜこの身体でステージに立つのか
・どんな葛藤を越えてきたのか
そこには自然と物語がある。大事なのは、それを“消す”のではなく、“ちゃんと整理して提示できるか”。悲劇として売る必要はない。でも、何もなかったかのように振る舞う必要もない。「上手い」より「気になる」物語は、応援の理由になります。

③ 自分を「扱いやすい存在」にしている
ここは現実的な話です。売れる子ほど
・連絡が早い
・現場で空気を読む
・トラブルを感情ではなく相談で処理する
マイノリティであることは、時に誤解や摩擦を生みます。だからこそ「安心して仕事ができる人」になることは強い武器になります。
“弱さ”を武器にするのではなく“信頼”を積み上げる。業界は夢の世界ですが、同時にビジネスの場。社会的な処世術は、どんな立場でも重要です。

④ Sera的に見る「成功する子」の正体
Seraとして大事にしているのは、
「売れる」=消費される
ではない、という視点。
とくにトランスジェンダーやマイノリティの人は“象徴”として扱われやすい。でも本当に強いのは、記号になることではなく人生ごとコンテンツにできる人。揺れながら、迷いながら、変化しながら、それでも前に進んでいる姿。「完成してから出る」じゃなくて「途中のまま、光り方を覚えていく」。トランスジェンダーであることも、女性であることも、アーティストであることも、全部まとめて“私”。それを自分で肯定できる子は、強い。
まとめ
売れる子の正体は、
・自分を例外にしない
・物語を隠さない
・信頼を積み上げる
・人生ごと提示する
もし「これ、私かも」と思ったなら、それはもう、始まっている証拠です。
