近年、日本でもトランスジェンダー当事者が主体となるイベントが、確実に増えています。
代表的なのが、毎年多くの人が集まる Tokyo Pride や、トランスジェンダーの声を前面に出す トランスマーチ です。これらのイベントに共通しているのは、「支援される側」ではなく「語る側・表現する側」として当事者が立っている点です。これは日本のLGBTQ+シーンにおいて、大きな転換点だと言えるでしょう。

なぜ今、当事者主体のイベントが増えているのか
背景のひとつに、SNSと動画プラットフォームの普及があります。XやTikTokやYouTubeを通じて、トランスジェンダー当事者が自分の言葉で日常や想いを発信できる環境が整いました。また、海外ではトランス当事者が制作・出演する映画やドラマ、音楽が昔に比べて増え「当事者が語るリアリティ」への評価が高まっています。こうした流れが、日本の若い世代にも影響を与え「誰かに代弁してもらう」のではなく「自分たちで場を作る」意識を後押ししているのです。

デモでもお祭りでもある、新しいイベントの形
Tokyo Prideやトランスマーチは、単なる抗議活動ではありません。音楽、ステージ、ファッション、パフォーマンスといったエンターテイメント性を持ち「参加すること自体が楽しい」空間として設計されています。この“楽しいから行きたい”“応援したいから参加する”という感覚は、社会課題を広げる上でとても重要です。深刻さだけでなく、希望や未来像を提示できるイベントだからこそ、当事者以外の人も自然に巻き込まれていくのです。

Seraが考える未来のかたち
Seraは、こうした当事者主体イベントを「社会運動」と「エンターテイメント」の中間にある、新しい文化表現として捉えています。主張を叫ぶだけでなく、歌い、踊り、語り、笑い合う。そこにあるのは「正しさ」よりも、「生きている実感」や「憧れ」です。トランスジェンダーであることを説明し続けるのではなく、トランスジェンダーの表現が“普通にカッコいい”世界を作ること。

Seraはこれからも、ステージや音楽、デジタルコンテンツを通して、当事者が主役でいられる場所を、現実とエンタメの両側から広げていきます。
